発売日と発行日

書籍が店頭に並ぶ「発売日」と、書籍の奥付に書いてある「(初版)発行日」は違うことがあります。
例えば、尾田栄一郎著「ONE PIECE」第1巻の「発売日」は1997年12月24日ですが、「発行日」は1997年12月29日です。
なぜか差があります。不思議ですね。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。

運輸網が発達していなかった昔は、本が実際に店頭に並ぶときは地域によって大きな時間差がありました。
首都圏であれば発売日に手に入れられる本も、地方では1日遅れ、3日遅れ、一週間遅れと様々です。
こういった地域差問題の曖昧さを吸収するための期間として、発売日と発行日にタイムラグが設定されていました。
その風習が今でも残っていて、発売日と発行日に差が出ているのです。

また、あなたが何かを調べたいとして参考書を探しに書店に行った場合、内容に大差がなければどの本を選びますか?
なるべく新しいものを選びませんか?
発行日が新しいものの方が「情報が新しい」と判断されますから、競合している古い書籍より売れる確率が高くなります。

さらに、書店から出版社への返本期限は発行日基準であるため、発行日が遅いほど返本も先になる(長く書店で扱ってもらえる)という事情もあるようです。

発行日の設定については、雑誌の場合は日本雑誌協会が定めたガイドラインがありますが、一般書籍の場合は明確なルールはありません。
各出版社の判断に委ねられています。

論文等で参考文献を記載する場合は、必要になるのは発行年(奥付に記載の発行日の年部分)です。
電子書籍を参考文献とする場合は、閲覧者のデバイスに依存するところもあるためフォーマットが定型化されていません。
この場合は文書の提出先が指定する必要項目を記載します。
電子書籍の奥付に記載の内容で済む場合もあれば、ダウンロードしたURLや日時まで記載が求められるもの、はたまた底本(紙書籍)の内容が必要になる場合もあります。